Postfix + Cyrus IMAP サーバを利用する場合、Cyrus-IMAP の install-configure では
LMTP Unixドメインソケットを利用した例が用いられています。
両者が同一ホスト上で動作する場合は問題ありませんが、それぞれが異なるホスト上で動作する場合は、TCPソケットを利用した LMTP配送に変更したほうがよいので、早速設定内容について記述します。
1. Postfix main.cf を次の内容へ変更します。
mailbox_transport = lmtpunix:/var/imap/socket/lmtp
を
mailbox_transport = lmtp:inet:ホスト名:ポート番号
- lmtp : lmtp そのまま
- inet : inet そのまま
- ホスト名:
Cyrus-IMAP サーバ名を指定。
名前解決をさせたくない場合、カッコ("[","]")で囲む。
- ポート番号:
Cyrus-IMAP では、2003番を LMTP のデフォルトと定義していますので、
サーバの /etc/services に lmtp 2000/tcp を追加します。
(Postfix は、24番がデフォルト)
2. Cyrus-IMAP cyrus.conf の設定
以下、cyrus.conf の「SERVICES 句」の例。
SERVICES {
imap ~
pop3 ~
sieve ~
#
lmtp cmd="lmtpd -a" listen="lmtp" prefork=0
lmtpunix cmd="lmtpd" listen="/var/imap/socket/lmtp" prefork=0
}
ここで、「lmtp」の行を有効にします。
lmtpd に対して "-a" を指定していますが、これは、lmtpd のデフォルト
では、SASL認証を要求するので、認証をしない場合、"-a"を指定する必要が
あります。
ここまで設定した後、Postfix、Cyrus-IMAP を再起動して下さい。
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